Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian ウィークリーニュースの今年の第 3 号へようこそ。Roger So さんは、 2 月の終わりに中国の北京で行われる Asia Debian Mini-Conf での発表者募集のリマインダを出しました。Jeroen van Wolffelaar さんが、テスト版 (testing) の contrib に強制的に入れるべき contrib セクションのパッケージのリストをまとめています。Ankit Malik さんは、フリーソフトウェアコミュニティに恩返しする 10 の方法 (日本語訳) を挙げました。
DebConf 4 の最終報告書。 Pablo Lorenzzoni さんは、去年ポルトアレグレで行われた Debian カンファレンスの最終報告書を発表しました。報告書はスプレッドシートになっていて、Debian プロジェクト内部の多くのチームを代表してこのカンファレンスに参加した 163 名の人々がリストアップされています。 このイベントの成功の陰には数多くのスポンサーの支えがありました。 そして主催者は、次回に改善の余地のある項目も書き留めています。
dpkg の開発。 Scott James Remnant さんは、dpkg の実験的なブランチを発表しました。このブランチは、バグ修正と新規開発・機能追加を両立させた、 素早いリリースの実現を目的としているので、以前に使っていたものよりもやや安定感に欠けるかもしれません。 開発計画は、dpkg wiki にまとめられています。
Debian コンサルタントの新ポリシー。 Tobias Toedter さんは、Debian のコンサルタント一覧へのエントリ追加に関して、新たなポリシーを提案しました。 コンサルタントチームは、まだどの部分が解決必須なのか合意に達していません。さらに、 なぜ Debian は自身のウェブサイトにリンクを張るようコンサルタントに要求しているのか、 という議論も持ちあがっています。
Mini-DebConf の発表者募集。 Jonathan Oxer さんは、Linux Conference Australia の前に行われる、Debian ミニカンファレンスでの発表者を募集しました。プレゼンテーションの話題は Debian に直接関連していて、 主に技術者を対象としたものでなければいけません。発表の持ち時間は各自 1 時間で、 45 分間の発表と 10 分間の質疑応答、残りの 5 分で発表者の入れ替えとなります。 とてもカジュアルでくつろいだ進行なので、当日は何が起こるか分かりません。
古いバージョンのライブラリをそのまま保持するには。
Thomas Bushnell さんは、古いバージョンのライブラリを保持したまま、
新しいバージョンのライブラリも提供するにはどうすればいいのか疑問に思いました。
Santiago Vila さんは、まず古いバージョンに今より大きなバージョンを付けてアップロードし、
新しいバージョンはバイナリパッケージの名前を付け直して、ライブラリの soname
を調整すればよい、と提案しました。
両方のライブラリに互換性があるなら、古い -dev パッケージは必要ありません。
古いライブラリは oldlibs セクションに入れるべきです。
異なるアーキテクチャ用のバイナリを含むパッケージ。 Norbert Preining さんは、同じ Debian パッケージに異なるアーキテクチャやオペレーティングシステムのバイナリを配置するのはサポートされているかどうか知りたいと思いました。 Steve Langasek さんは、アーキテクチャ固有のファイル置場として提案された場所は、Filesystem Hierarchy Standard (FHS) にも違反していると説明しました。
デーモンサービスの無効化。 Erik Schanze さんは、アップグレードした後もデーモンの起動を無効にするにはどうすればいいのか疑問に思いました。 Javier Fernández-Sanguino Peña さんは、Debian セキュリティマニュアルに触れ、 (リンクが残っていると update-rc.d は新たなリンクを張らないので、) ひとつはリンクを残しておく必要があると説明しました。
履歴の編集? Frank Küster さんは、過去の changelog エントリにバグをクローズしたという情報を追加しても構わないかどうか疑問に思いました。 Jeroen van Wolffelaar さんは、過去のエントリを修正して改善するのは良いことだと思いました。 彼は、Branden Robinson さんはバグが修正されたのを正確に調べられるように changelog ファイルを活用している、と付け加えました。
パッケージビルドに必要な必須パッケージビルド。
Scott James Remnant さんは、全ソースパッケージの 92 % が構築時依存に指定している debhelper を、build-essential
に加えてはどうかと考えました。これはかなり大量のバージョン指定依存を削除できる一方で、
新しいバージョンの debhelper がビルドに必要になったときに、build-essential
に対して新たなバージョン指定依存を導入せざるを得なくなります。
Turck-MMCache は配布不可能? Elizabeth Fong さんは、Andres Salomon さんが Turck-MMCache は配布不可能だと報告したのでアドバイスを求めました。 このソフトウェアは上流の開発者から反応がなくなって放置されていましたが、 開発を継続する人が現れました。しかし、このソフトウェアのライセンス (GPL) は、リンクするのに必要な PHP4 のライセンスとは互換性がありません。 このような組合せでは、Debian は Turck-MMCache のバイナリパッケージを配布できなくなってしまいます。
graphviz のライセンス。 ホームページにあるライセンスは FSF や debian-legal ではフリーだと考えられているのに、なぜ graphviz は non-free なのかという疑問が出ました。 Marco d'Itri さんは、最近になってライセンスが変わったのだと指摘しました。 Andrew Suffield さんが、新しいバージョンは main に入るだろうと付け加えています。
Debian From Scratch。 Bruce Byfield さんが、Debian from scratch (DFS) を紹介しています。 これは起動可能な CD と、それを生成するプログラムから構成されていて、 デフォルトではコアなパッケージしかインストールされません。DFS はほとんどの主要ファイルシステム、RAID、LVM2 をサポートしていて、レスキュー CD として便利なように何種類かのパーティションエディタが含まれています。
debian/copyright ファイルの正しい書き方。
Jochen Voss さんは、debian/copyright ファイルの正しい書き方を知りたいと思いました。
Henning Makholm さんは、ソースファイルで著作権を主張しているすべての作者と、
開発元が出しているライセンスの条文を正確に Debian の copyright
ファイルに記載すべきだ、と説明しました。
また、copyright ファイルの可読性を向上させる簡潔な書き方にも触れています。
セキュリティ上の更新。 いつもの手順はご存知でしょう。 もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、 システムを更新してください。
新規または注目すべきパッケージ。 以下のパッケージは、最近、不安定版 (unstable) の Debian アーカイブに追加されたか、 または重要な更新を含んでいます。
みなしご化されたパッケージ。 今週 10 個のパッケージがみなしご化され、新しいメンテナを必要としています。 これでみなしご化されたパッケージは合計 255 個となりました。 フリーソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナ達に感謝します。 完全なリストが、WNPP のページにあります。もしパッケージを引き取るつもりがあるなら、 バグレポートに一言付け加えて、タイトルを ITA: に変更してください。
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今週号の Debian ウィークリーニュースは Martin 'Joey' Schulze が編集しました。
今井 伸広 が翻訳しました。